生活習慣改善

生殖活動と生活習慣

健全な生殖活動を行うためには、健全な生活習慣が欠かせません。
不妊治療に向かう皆様は「将来のわが子の半分を精巣・卵巣に宿している状態」であると言えます。
即ち、今ですらもう「自分だけの体ではない」という認識が必要で、妊婦さんがお腹に宿った赤ちゃんの健康を第一に考え、自らの生活習慣に神経質なほど気を配るのと同等の意識を持って治療に臨むべきなのです。
その中で最も影響を与える因子は「体重」です。
精巣/卵巣に働きかけるホルモン(FSH/LH)の分泌は、体脂肪量に影響を受けていることが明らかとなっており、体脂肪量は多すぎても少なすぎても生殖に影響を与えます。
一概には言えませんが、BMIを19.5~25の間にコントロールしたいところです。

実はお恥ずかしながら、私(岩本)も不摂生により数年前、体重が93.8kg(BMI=32.5)ありました。
その後、いわゆる「ダイエット」を行い、現在は63.5kg(BMI=22)前後をキープできております。
すなわち、-30kgの減量を達成いたしました。
また、こちらもお恥ずかしながら、研修医のころは一日40本程度の愛煙家でした。
今では、すっかり嫌煙家筆頭といった状態です。

体重コントロール(ダイエット)

事実、私(岩本)が-30kgを達成したのは、食事療法+運動療法で、薬物療法は一切用いていません。
ダイエットは苦痛を伴うのは事実ですが、科学的に考察しいてみると、そのメカニズムは驚くほど単純です。
一般的なダイエットはゆっくりと時間をかけて行うことが推奨されていますが、妊娠を目指す方の場合、時間がかかってしまうと、加齢に伴う妊孕能の低下が懸念されますので、急速な減量がどうしても必要となります。
当院では、2か月で最低5%、可能なら10%の減量を目指し、ご指導申し上げます。

【対象】

  • 妊娠を望んでいる方(男女問わず)
  • BMIが25以上の方
  • 減量をする意思を強くお持ちの方

【対象から外れる場合】

  • 他の疾患で食事制限を指示されている方
  • エントリーの前に糖尿病の有無をスクリーニングさせていただきます。その結果、糖尿病の範囲に入る場合、お断りさせていただきます。
  • 心療内科あるいは精神的疾患(特に摂食障害)をお持ちの方、またはその既往がある方
  • その他、医師が健康上不適当と判断した方

【治療】

食事療法+運動療法により減量を行います。
食事療法は、細かいカロリー計算等は不要で、(好ましくはないのですが)外食でも可能です。飲酒の制限もありません。
運動療法は、連日30分程度必要となります。
「なぜ、この食事が必要なのか?」
「なぜ、この運動が必要なのか?」
を理解していただいて実行していただく事が重要なステップとなります。
生殖医学的にさらに急速な減量が必要と判断される場合には、一部薬物療法を併用することがあります。

体重増加

生殖医学上は「痩せ」も大問題で、現在、前生殖年齢ともいえる女子大生では、4人に1人が「痩せ」の範囲(BMI<18.5)に入るそうです。
「痩せ」(体脂肪量の現象)は視床下部性月経不順/無月経へと直結しますが、「肥満」に比べ状態に対する危機感が非常に薄く、治療に非常に苦渋します。
BMIが19.5以下で精液検査異常/月経不順がある方で、その中でも体重増加が必要である、という意思をお持ちの方を対象に、体重増加法をアドバイスいたしますのでご相談ください。

禁煙

私(岩本)が禁煙を成功した方法は、ニコチンパッチによるニコチン代替療法でしたが、現在ではご存じの通りチャンピックス療法が広く行われています。
当院でも自費ではありますが、処方可能で、サポートしてまいります。

ヘリコバクター・ピロリ除菌

「エビデンス」と呼べるほど強い科学的根拠ではないのですが、ヘリコバクター・ピロリ感染が不妊症のリスク因子になっているとする報告が散見されます。
当院では、女性と精子無力症の方に抗ヘリコバクター・ピロリ抗体をスクリーニングし、陽性なら除菌をお勧めしております。

診療時間

日・祝
10:00~14:00 ★(注)
16:00~20:00
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  • ★ … 完全予約制
    (注:休日急病診療の受け入れが可能な場合がございます。詳細はこちらをご覧ください。
  • * … 休診(院長は武蔵野赤十字病院産婦人科で外来診療を行っています)

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