子宮内膜症・子宮腺筋症

子宮内膜症とは?

子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する疾患を子宮内膜症と言います。
典型的には生理痛・排便時・性交時痛などの「骨盤内の痛み」を自覚なさっている方が多いですが、ほとんど無症状の方もいらっしゃいます。
超音波でみると「チョコレート嚢胞」と呼ばれる卵巣嚢腫を合併することが多く、臨床的には以下の4つで問題となる疾患です。

  1. 1.骨盤痛(生理痛・排便時・性交時痛など)
  2. 2.不妊症
  3. 3.悪性転化(癌化)
  4. 4.感染・破裂

これらをコントロールするために、ホルモン療法や手術療法などが行われています。

子宮内膜症管理上の注意点

一般的に「手術」と聞くと「完治する」と思ってらっしゃる患者様が多いのですが、子宮内膜症は「たとえ手術をしても完治することはない」と考えておいた方が正解です。
つまり、手術をしても高率に再発します。
それでいて子宮内膜症の手術は卵巣に対し非常にダメージが強い手術になります。

子宮内膜症の管理上、もっとも望ましくない経過は「手術の繰り返し」です。
つまり「手術→再発→手術→再発→・・・・」といった経過になってしまうことです。
一回一回の手術が卵巣に及ぼすダメージは甚大です。
これを繰り返すと、あっという間に卵巣機能(卵巣予備能)が低下し、早発閉経と呼ばれる状態になってしまいます。

一方で、適切な時期に手術することをためらったがゆえに、結果的に破裂・感染を起こしたり、場合によっては癌化してしまうことすらもありえるわけです。
人生において、最適な時期に最適な治療を選択し、上手に賢く付き合っていく。それが内膜症という病気です。

10年先・20年先を見越した治療戦略を!

  • 自分のライフプランを考えたうえで、いつ、どのような治療を受けるのか?
  • 今は妊娠を考えるのか?考えないならどのように内膜症を管理するのか?
  • 妊娠を考えるなら、いつ・何をすればいいのか?

など、上手にプランニングをして上手に付き合っていけば、生活の質をさほど落とすことなく付き合っていくことができ、一方で間違った選択をしてしまうと、きわめて生活の質を落としてしまうことにつながりかねません。
計算高く、「10年先、20年先を見越した」上での行動が必要なのです。

子宮腺筋症もコントロールするとかなり生活の質を改善できる

病理学的に異所性子宮内膜組織が子宮筋層内の平滑筋組織内に認められる状態を子宮腺筋症といいます。
病態としては子宮内膜症に似ている点も多く、典型的には強い生理痛+貧血(経血量が多い)となります。
この病態も非常に生活の質を下げるのですが、上手にコントロールすると、かなり快適に生活することが可能となります。
妊娠を希望なさる場合、着床障害が起こるのではないか?と考えられており、この辺を上手に対応することが求められています。

子宮内膜症・腺筋症でお悩みの皆様へ

子宮内膜症・腺筋症の方は、肉体的な症状に悩まされているだけでなく、多くの方が精神的にも追いつめられています。
御主人様(またはパートナー様)に「(こんな身体で)申し訳ない」という強い劣等感を持っていることが多く、その結果、あらゆる事にとても消極的になっていらっしゃいます。
内膜症・腺筋症は、女性の「生活の質(QOL)」を低下させることは確かなのですが、それでも上手につきあっていくと、かなりQOLを改善させられる可能性があります。
また、当院では、この内膜症・腺筋症という状態こそ、是非とも御主人様(パートナー様)にも十分理解してもらって、「カップルで」治療方針を判断し、コントロールしていくべき状態なのだろうと考えています。
内膜症の肉体的・精神的な苦痛を、ご自身お一人で全て背負い込んでしまうのは、得策ではないと感じています。最愛の御主人様(パートナー様)と一緒に歩むことで、精神的苦痛から解放され、前向きに治療方針を判断していくことができるようになるケースが多いと感じています。
当院ではそのお手伝いに携わらせていただければ、と思っておりますので、是非御相談下さい。

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