月経異常・生理痛

生理不順の解決を先送りしない

「生理不順」という状態、決して珍しくないと思います。
生理が来る周期がバラバラで、なかなか来ないこともある、けど、

  • 「それ以外別に困っていない」
  • 「痛くも苦しくもない」
  • 「改善させる必要性がわからない」
  • 「(ピルなどの)ホルモン剤飲めば生理来るから平気」

などとそのままにしてある方が非常に多くいらっしゃいます。
で、ご結婚なさって、妊娠を希望する段になって初めて、

  • 「妊娠しにくい」
  • 「どうすればいいの?」

となって、不妊治療のクリニックにおいでになり、時には排卵誘発などをしなければならない事態に陥るなどというシーンを多く経験します。

女性には、生理を順調に来させる能力が備わっている

では、なぜ生理不順になるのか?
生理の周期を司っているのは「脳」です。
脳内には、「生理の周期を調節する神経細胞」が存在することがわかっています。
この神経細胞は、自らの身体に何の異常事態も起きていなければ、生理をほぼ28日周期で規則的に来させるようにコントロールしています。
逆に、自らの身体に何か異常事態が起きると、生理の周期をわざと狂わせます。

例えば、お子さんを生んだ後、授乳中は生理が来ない(あるいは不順になる)のはご存知だと思います。
これも、この神経細胞の働きの結果です。
授乳していると、プロラクチンというホルモンが上昇するのですが、「生理の周期を調節する神経細胞」は、このプロラクチンを察知すると、生理の周期をわざと狂わせます。
そして、次の子供をわざと妊娠させないようにします。
そうですね。赤ちゃんを産み、育てている最中に次の妊娠が成立してしまうと、自分の身体が持たないので、わざと妊娠しないように生理の周期を乱すのです。
つまり、この生理の周期を司る神経細胞は、「今の私の身体で妊娠しては危険だ」という状況を察知すると生体防御システムとして生理の周期をわざと乱して、妊娠しにくくして身を守っているのです。
つまり、生理の周期がおかしいのではなく、何かしら身体に妊娠するのに好ましくない事態が発生していて、その状況から身を守ろうと正常に反応して、生理をわざと不順にしている、というわけです。

若い女性で最も多い月経不順の理由は?

月経不順の理由は、大きく分けて以下の4つがあります。

  1. 1.高プロラクチン血症
  2. 2.多嚢胞性卵巣症候群(PCO)
  3. 3.早発卵巣不全(早発閉経)
  4. 4.視床下部性排卵障害

どれもよく認められる状態なのですが、もっとも高頻度なのは、4の「視床下部性排卵障害」で、その多くの理由は「体重減少」です。

痩せすぎは生理不順になる

先ほど出て来た「生理の周期を調節する神経細胞」は、体脂肪量を、脂肪が分泌する「レプチン」というホルモン濃度をモニタリングしてチェックしていることが知られています。
で、痩せすぎてしまうと、「レプチン」が低下するわけですが、これに反応して生理を不順にします。
「今の飢餓状態で妊娠することは、我が身に生命の危機が及ぶ可能性がある」
と「生理の周期を調節する神経細胞」が判断し、わざと妊娠しないように生理の周期を狂わせるのです。

このように、生理不順は、生殖内分泌学的に見ると、「妊娠すると危機的な体の状況」に対するSOSである可能性があるのです。
この、身体が出しているSOSを無視して、「別に困っていない」「ピルで生理来るからいい」という考えのままいると、将来、妊娠をしたくなった時にも、結局、「身体が妊娠を拒否している状態」なのですから、簡単には妊娠成立しないわけです。

生理不順に対する考え方

そういうわけで、「今良ければいい」「ホルモン剤で来るからいい」という考えは危険です。
「なぜ私は生理不順になっているのか?」「将来、妊娠するときに慌てないように、今からしておくべきことは何か?」という点をはっきり認識し、準備しておくべきと考えます。

生理痛も対応をしておいた方がいい場合がある

生理痛も同様に「本当に痛み止めだけでコントロールしていていいのか?」「将来、妊娠を考えたときに不利になる可能性は無いのか?」「今から前もってしておくべき準備はないのか?」という視点で見ておくと、あらかじめ対応をしていたほうが将来の妊娠に対し有利になる可能性があることが知られています。

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