男性不妊

ご主人様も積極的にご参加下さい

新たなる生命の誕生は、当然のことながら女性のみで行えるはずもなく、男性の参加が不可欠です。その上で、ご主人様の意識改革/生活習慣の改善/積極的な治療への参加は、精子の質の改善に結び付き、結果的にご夫婦の治療レベルをより軽いものにでき、奥様の負担軽減につながる可能性もあります。
また、稀ではありますが、例えば男性不妊症の方は精巣腫瘍を合併する頻度が高いことも指摘されていて、事実私も過去に男性の診察をさせていただいている際に精巣腫瘍を発見し、早期治療につながった経験を何度かしております。

どのような状態がありうるのか?

ご受診していただくと、基本的に行わせていただく検査は、精液検査+ホルモン採血+精巣(睾丸)の触診・超音波です。
これにより、以下の状態が判断できます。

1. 乏精子症/精子無力症

射出精液中の精子の状態の基準値をWHOが定めており、その基準に照らし合わせて精子の数が少ない場合を乏精子症、動いている精子の割合が低い場合を精子無力症といいます。ただし、一回の検査で基準値を下回っていたら即これらの状態である、と確定するのではなく数回検査を繰り返して総合的に判断する必要があります。

2. 精索静脈瘤

精巣(睾丸)の上部に見られる静脈の異常肥大のことを指します。精索静脈瘤が存在する頻度は男性不妊患者に多いことが知られていますが、不妊でない男性にも一定の割合で存在することも知られています。手術療法が試みられていますが、全例が手術の適応となるわけではありません。

精索静脈瘤について詳しくはこちら

3. 内分泌異常

造精(精子を造ること)を担当するホルモンバランスに異常が認められる場合です。この状態は比較的治療効果が得られやすいとされています。

治療について

現在の所、原因治療として明らかに科学的根拠が得られているのはある種の内分泌異常に対するホルモン療法のみです。精索静脈瘤に関しては、あれば全例手術、という考え方ではなく、条件が整えば手術療法を考慮する、といった状態です。
これら以外には、対症療法が行われています。
造精機能障害に対する対症療法として、ホルモン療法/抗酸化療法/漢方療法などが試みられていますが、多くが経験的治療とされ、科学的根拠には乏しいのが現実です。
こうした現状下、当院では、多少なりとも医科学的に根拠がある(あるいは可能性があると解釈されている)治療方法を提案しています。

1. 内分泌療法

診察の結果一定の条件を満たし、同意が得られた方を対象に造精刺激を行うホルモンの補充、またはホルモンバランスの補正を行って、その効果判定を行っていきます。

2. 抗酸化療法

診察の結果、活性酸素種の過多状態による造精機能障害の存在が推定される場合に抗酸化療法を行い、その効果判定を行ってまいります。

いずれの治療も、いわゆる「サプリメント」のようにだれかれ無条件にとりあえず試してみるという性質のものではないと考えています。診察の結果、その方法により改善する見込みが多少なりとも存在すると思われる場合のみ治療を提案させていただきます。

造精機能障害について詳しくはこちら

生活習慣の改善(精液検査が正常ならOKなのか?)

妊婦さんがお腹に宿った赤ちゃんの健康を第一に考え、自らの生活習慣に神経質なほど気を配るシーンをご覧になったことがあると思います。当院では、不妊治療に臨むご主人様もこの妊婦さんと同じように生活習慣に気を配っていただきたいと考えています。
なぜならば、妊娠を目指しているご主人様は、「自らの赤ちゃんの半分を睾丸に宿している状態」と考えることができるわけです。そう考えると、妊婦さんたちと同じように生活習慣に気を配って損することは絶対にない、と断言できます。
これは仮に精液検査で正常範囲に入った場合であっても当てはまります。
なぜなら精液検査では、精子の『量』しか判定されておらず、『質』はほとんど評価されていません。
かつ、WHOが定めた「精液検査の正常範囲」は「妊孕性が確認できた男性の精子所見」から作られており、「検査で正常範囲に入った」と「精子に問題はない」は同義ではありません。
例えば実際によく聞く話ですが「周囲にタバコを吸いながら妊娠している友人がいっぱいいる。だからオレもタバコを止める必要が無い」という”理論”ですが、「タバコを吸いつつ妊娠に至った」ケースと「タバコを吸っていてなかなか妊娠に至らない」ケースを同じ視点で見ること自体がすでにおかしいわけです。
当院では、「やる気」のある方には、生活習慣の改善にも積極的に介入してまいりますので、ご相談下さい。

料金について

●射出精子凍結

射出精子凍結(初回半年分の保存料を含む)… 30,000円(税込32,400円)

●精子凍結更新料

半年間の保管料 … 5,000円×凍結本数(税込5,400円×凍結本数)

診療時間

日・祝
10:00~14:00 ★(注)
16:00~20:00
  • ◎ … 10:00~13:00、14:00~17:00
  • ▲ … 16:00~18:30
  • ★ … 完全予約制
    (注:休日急病診療の受け入れが可能な場合がございます。詳細はこちらをご覧ください。

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